[グロス] [ネット] [マージン] の意味・計算方法を解説【“ネット建て”と“グロス建て”の違い】
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【グロス・ネット・マージンについて知りたい人】
「グロス・ネット・マージンのそれぞれの意味や、具体的な計算方法について知りたいなぁ。」
こういった疑問に答えます。
この記事を書いている僕は、
現在Webマーケ業界で働いており
広告運用をメインに行っています。
今回はそんな僕が、
[グロス]・[ネット]・[マージン]
のそれぞれの言葉の意味と、
計算方法について解説しました。
記事を読み終わる頃には、
それぞれの用語の意味と計算方法
が理解できるようになっていますよ。
(※3分ほどでサクッと読めます。)
『グロス』・『ネット』・『マージン』の意味を解説【初心者向け】
広告業界でよく使われる
これらの用語の意味が、以下の通り。
- グロス:ネットとマージンを合算したもの。
- ネット:実際にかかった広告費(広告費の原価)。
- マージン:広告代理店などに支払う手数料。
マージンに関しては、一般的に使われる
『利ざや』や『手数料』の意味そのまんまですね。
その他の用語は、上記を参考にしてください。
『ネット建て』取引と『グロス建て』取引の違いを解説
先ほど説明したように、
[グロス = ネット + マージン]
なのですが、このグロスを
『ネット建て』で取引をするのか、
『グロス建て』で取引をするのか
によって、金額に大きな違いが生じます。
例えば、下記のようなお仕事をいただいたとします。
- ネット(広告費の原価):80万円
- マージン率:20%
この場合、マージンとグロスはいくらになるでしょう?
ネット建ての場合とグロス建ての場合の
それぞれの計算結果が以下のとおり。
【ネット建ての場合】
- ネット…80万円
- マージン…16万円
- グロス…96万円
【グロス建ての場合】
- ネット…80万円
- マージン…20万円
- グロス…100万円
それぞれの計算方法を順番に解説していきます。
『ネット建て』の場合【マージン・グロスの計算方法】
繰り返しになりますが、
『ネット建て』の場合の内訳が、下記のとおり。
- ネット…80万円
- マージン…16万円
- グロス…96万円
まずネットに関しては、
80万円で依頼を受けているので
『ネット建て』でも『グロス建て』でも変わりません。
次にマージンですが、
マージン率が20%なので
これを以下のように、
ネットの80万円にかけて求めます。
※計算式:80万円 × 20%(0.2)= 16万円
最後にグロスですが、
単純にネットとマージンの合計です。
※計算式:80万円 + 16万円 = 96万円
『グロス建て』の場合【マージン・グロスの計算方法】
次に、
グロス建ての場合の
計算方法をみていきます。
こちらも繰り返しになりますが、
計算結果が、以下のようになります。
- ネット…80万円
- マージン…20万円
- グロス…100万円
まずネットに関しては、
当然ネット建ての時と同じ、80万円です。
次にマージンとグロスですが、
こちらはネット建てとは
算出方法が変わってきます。
ネット建ての場合には
『マージン=ネットの2割』でしたが、
グロス建ての場合には
『マージン=グロスの2割』となります。
したがって、下記のような式が立てられ、
- ネット = 80万円 …①
- マージン = グロス × 0.2 …②
- グロス = ネット + マージン …③
③に①、②を代入すると、
- グロス = 80万円 + グロス × 0.2
- グロス × 0.8 = 80万円
- グロス = 100万円
↓
↓
こんな感じで、グロスが求められます。
最後に、マージンを下記の式で求めて完成です。
- マージン = グロス ー ネット
- マージン = 100万円 ー 80万円
- マージン = 20万円
↓
↓
『グロス建て』で使える最強の式
先ほどのように
グロス建てで計算をする際、
毎回式を立てて計算をするのは面倒です。
ですが実は、先ほどの式は
以下のようにまとめることが可能です。
■グロス = ネット ÷ (1 ー マージン率)
先ほどの、マージン率20%(0.2)の例で計算してみると、
- グロス = 80万円 ÷ (1 ー 0.2)
- グロス = 80万円 ÷ 0.8
- グロス = 100万円
↓
↓
このように、
先ほどと同じ計算結果が簡単に求められます。
こちらは頻繁に使う式なので、
広告に関わる方は、この機会に覚えておくことをオススメします😌